会社の規模が違うと何が違うのか、自分なりに考えてみた

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1月に会社員に戻ってから、早くも8ヶ月が経っていました。

これまで私は、千人以上の大企業か、少人数ベンチャーのどちらかしか経験がなく、現所属の100人前後の規模の会社は初めてだったので、色々と新鮮な日々です。

私の経験から、会社規模によってどんな違いがあるかをちょっとまとめてみました。当然これが全ての会社に当てはまらないとは思いますが、何かの参考になれば幸いです。

これまでのキャリア(ざっくり)

※ここにある従業員数などはすべて当時の情報です。

  • 新卒入社:1000人超の中堅SI企業
  • 転職1:10名前後のベンチャー
  • 転職2:2000人超のグローバル展開しているコンサル会社
  • 転職3:5名のベンチャー
  • フリーランス:主に数人〜30人前後のスタートアップ
  • 現在:100人弱のCI企業

出戻ったり、他にも色々しているので、転職回数自体はもう少しインクリメントされてますが、ざっとこんな感じです。

ベンチャーはどうだったか

早速ですが、まずはベンチャーがどんな感じだったかを書きたいと思います。

良かった点

これはなんといっても経営者との距離の近さでした。大企業に所属していた時には、社長と話をする機会なんてまったく無かったし、正直顔も覚えてないです。

社長との距離が近いと何が良いかと言うと、会社が何を目指しているのか、どんなビジネスを見据えているのか、社長の熱意や温度感をリアルに感じられたこと。そしてそれに対して自分がどう貢献していくべきか、といったお互いのビジョンの共有が当たり前に出来たことです。

サラッと書いてますが、これが大企業になると現場にそのような情報が届くのは、伝言ゲームを経た結果のただのテキスト情報です。自分ごととして捉えるにはあまりに難しい。

あと、フリーランスでスタートアップを手伝っていた時は、会社やサービスの成長過程を共有させてもらえたのは、かなりエキサイティングでした。自分たちの手で作り上げていく感は、文化祭前の興奮に似た状態が続いている感じに似ています。そういった面白さはありました。
・・・ただしそれは、私が部外者でリスクを取っていない立場だったから、単純に面白さだけを感じられた、というのもあるとは思います。

悪かった点

逆にベンチャーで一番しんどかったのは人間関係です。仕事の内容とか給料よりも、これが一番辛かったです。特に超小規模の会社では、上司とウマが合わない場合は地獄でしかないです。チーム替えとか部署移動とか、そんなことできませんからね。少人数の会社に入るのであれば、メンバーが一緒に働きたい人たちなのかどうか、見極められるケースだけオススメします。

ウマが合わない以外でも、例えば「女性が1人しかいない」といった環境もかなり辛いものがありました。トイレが男女共用だったり、トイレ掃除をさせられたり。(トイレの話ばっかりだな💧)
「私、トイレ掃除するためにこの会社に入ったんだっけ?」と何度思ったか分からないです。家事は普段の自宅で既にお腹いっぱいなのに、なんで会社でまで・・・という気持ちが大きくなりすぎました。

大企業はどうだったか

良かった点

一方、大企業で良かった点は、やはり福利厚生の手厚さとか、研修制度の充実とか、ありきたりですがベンチャーを経験した後では身に染みてありがたかったです。

あとは、規模の大きな仕事をそれなりのポジションで経験できたことは良い経験値になりました。また、自分の望むプロジェクトへのアサインも時には叶ったり、社内に選択肢が多かったのは良かったな、と今になって思います。

悪かった点

ただし、何かと事務手続きが多かったり、例えば客先常駐の仕事が長く続くと帰属意識が薄くなったり、意思決定プロセスが面倒だったり、よく分からない中間管理職が増殖したり、それなりに大企業ならではの問題もあります。

でも私が一番辛かったのは、人数が多いと無能な人も多いということ。よく言われる「働き蜂の法則」に従って、優秀な人もいるが、無能な人もそれなりの数いるという現実。それが何に影響するかというと、無能な人を基準に仕事を組まなければいけなくなることです。ベンチャーで少数精鋭だった時には考えられないような、スケジュールのバッファやレビューの頻度など。
私が所属していた環境が特別だったせいだと思いたいですが、おそらくこれが現実でしょう。

大企業・ベンチャーの良い点/悪い点って、両者ほぼ裏返しのような関係。だから、何を重視するかによってどちらが向いているのかは、人によって分かれると思います。

中規模会社はどうなのか

まだ入社1年未満ではありますが、端的に言って私には今が一番居心地が良いです。

まったく不満がないわけでないですが、自分の成果が会社に与える影響をほどよく感じられ、ベンチャーのような人間関係の苦労も薄まりました。大企業と比較すると、人によっては待遇面や環境など見劣りする部分があるかもしれませんが、個人的にはその辺の差は他のメリットで相殺されている感じです。

社長が雲の上の存在でもなく、あらゆるリソースが不足しているようなベンチャーとも違い、今まで所属してきた会社との違いを楽しんでいる毎日です。

ただ、企業風土が自分とマッチしているかどうかも大きな要因ではあるので、単純にいいよ!と言えるわけではないのですが。

さいごに

転職回数が多いと日本では何かと不利になるケースが多いので、なるべく自分にマッチしている会社を選びたいものです。それで会社規模によってどんな違いがあるか、を自分の経験を元にまとめようと試みたものの、最終的には「企業風土」などという明確に計れない言葉を出してしまい、こんなの何の役に立つんだ・・・という申し訳ない気持ちで一杯になったところで、終わります。