夢をかなえるゾウ実践記録(5日目:人の欲しがる物を先取りする)
はじめに
この連載ブログの経緯などはこちらに書いています。
「夢をかなえるゾウ」という本を読んだので、それに書いてあった事を1日1個ずつ実行した事を記録しています。
- 作者: 水野敬也
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 文庫
- 購入: 15人 クリック: 44回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
課題の一覧はWikipediaに記載されています。
5日目の課題:「人の欲しがる物を先取りする」について
例によって抜粋
ざっくり言うとな、稼ぎいうんは、どれだけ他人の欲を満たせとるか、それが数字にそのまま表れとるんや。
「ビジネスの得意なやつは、人の欲を満たす事が得意なやつ」と言えるわな。人が何を望んでいるか見抜けるやつ、何を求めているかが分かる奴は事業始めてもうまくいく。
自動車の育ての親、ヘンリー・フォードがこんなことを言うてたで。『もし私がお客さんに何が欲しいかと尋ねたら、彼らは”もっと速く走れる馬を”と答えていただろう』この意味分かるか?
人の欲を満たすにはな、人に「何が欲しいんですか?」って聞いて回ればええって事やないんでやで。人はな、わざわざ「◯◯が欲しい」なんて教えてくれへんのや。何を欲しがっているかをこっちが考えて、予想して、提案していかなアカンのや。人の欲を満たすいうんは、それくらい難しい事なんやで。
なるほど。これ、仕事する上では本当に必要な事ですね。
例えば、あるWebサイトの構築を担当しており、クライアントから「こういうページを新規に作って欲しい」といった要望があった時。「どんな情報を表示しましょうか?」みたいな事を真っ先に聞いちゃうのは一番ダメなパターン。まず、クライアントはなぜそのページを必要だと思ったのか?そこを知ろうとしない事には、クライアントが本当に望んでいる物は見えて来ない。よくよく聞いていくと、新規ページを作るよりも適切な解決策が他にあったりしますよね。
要望通りに作ったはずなのに、納品後に「思ってたんと違う」と言われる悲劇って、本当に望んでいるものを知ろうとしたか?が別れ道だった気がします。
わざわざ向こうから「これが欲しい」と言ってくれる場合はまだ楽なんですが、この課題では潜在欲求を予想して先回りする事。これかなり厳しい・・・
まずは一番身近な家族が、何をして欲しがっているかな?と考えるところから始めてみます。
やってみた感想
うーん、実は正直言うと全然出来ていない気がします。
まず、家族が帰宅する所から想像してみました。うちの間取りでは、帰宅時に一番最初に目に入るのは玄関、その後リビングです。なので、まずはここがキレイだったら帰宅した時の気分も良いんじゃないかな?と思って、ちょいと掃除しました。
それから、体調が悪いとのことだったので、何もしなくていいように家事は全て私が終わらせておきました。
その程度で今日は終わってしまいました。チーン。。。
実は本を読んでから、毎日少しは意識するようにしていたのです。例えばスーパーで買い物をした時には、レジの人が作業しやすいようにカゴの置き方を工夫してみるとか、めっちゃ小さい事だけど。でも常に意識し続けるのってコレすごく疲れるのです。本にも書いてあったけど「出会う人すべてをお客さんだと考える習慣」という表現がピッタリな感じでした。
余談
今回の課題は「人の欲しがる物を先取りする」ですが、「人が望まない事をしない」という視点もあったら良いのでは、と思いました。その人の気持ちになって考える、という意味では同じですね。そして実際に実行するとしたら、おそらくこっちの方がまだハードルが低い気がします。
例えば、「300万円が一瞬で無価値になる展示会お礼メール」という話があります。展示会直後に、収集した名刺全件にフォローメールをしてはいけない、という内容です。かいつまんで言うと、
日本の展示会は限られた時間内で展示ブースを平均30社以上、せわしなく周回するようなスタイルが多い。終った頃には、参加者は例えるならバイキングでお腹いっぱい食べたような状態なので、更にしつこく料理を勧められたら不愉快にしかならない。 また、大規模な展示会があった1週間後からは、まるでサンゴの産卵のように、一千社近い出展企業が10万人近い来場者に一斉にお礼メールの配信を始める。そして実はこれが大量の配信拒否を生み出している。 来場者のメールアドレスには山のようなお礼メールが届くことになり、どれも同じような内容にウンザリしたり、開封してもドンドン配信拒否するようになる。配信の仕方によっては10%以上もの配信拒否を出してしまう事があり、仮に3千枚の名刺を収集したら、300人から拒否されたことになる。 日本の展示会で名刺やアンケートを1枚集めるコストは、平均1万円程度と言われているので、300人に拒否されれば300万円が一瞬で無価値になったと同じである。
という話です。
これも、来場者の立場になって考えてみれば、そりゃそうだよなと思う話なんですが、そこに気付けるかどうかは超大切だな、と。
ちなみに、これは「ノヤン先生のマーケティング学」という本に書いてあります。私が知る限りでは、マーケティングについて一番平易に書かれていて、かつ非常に面白いので、マーケティング担当者以外にもオススメの一冊です。実際にはノヤン先生の「〜〜なんじゃよ」という独特の口語体で書かれていますw
- 作者: ノヤン先生,庭山一郎
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2014/04/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
「人の欲しがる物を先取りする」課題は、仕事を続ける限りは今後も継続すべき事ですが、同時に望まない事は何か?という視点も鍛えていくと最強なのでは。と思いました。