his birthday 翻訳チャレンジカップ
色々実験してみたのでメモ。くだらない検証結果です。
このようなブログエントリーがあって、ブックマークコメントで「前後の文脈がないから判断できないのでは」というツッコミが多数だったので、情報を与えればGoogle先生は意図したように翻訳してくれるのか?を実験してみました。
結果はこの通り。
前後に父の誕生日だと分かるような情報を与えても、her birthday となる。しかも最後の文章では his mother となっていて、父の母、つまりお婆ちゃんまで登場してしまった。
ただし、「自分の誕生日」という文章については、正しく his birthday となっているので、「自分の」という表現については、そこそこの精度であると思われる。
いくつか試すうちに「父」とか「母」という固有名詞を繰り返すと精度が落ちる傾向が見えてきた。
そこで次は、文章を減らして、最後の「父」を「彼」にしてみた。人間なら「この日は父の誕生日」という前情報があるので、高確率で his birthday となるはずだ。(だよね?)
相変わらず her birthday のままだ。
次に、「怒っている」から「悲しかった」に変更してみたところ変化が起こった。
やっと his birthday になった!!
ここで見えてくるのは、Google先生の思考は「怒っている」なら対象は女だろう、というロジックの重みが強いのではないかということ。
ちなみに、「父は悲しかった」にしても、相変わらず her のままであるので、夫婦間だと感情の原因は女側という判定がさらに強いのかもしれない。ある意味正しくはある…